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畳屋の作業

畳屋の作業

Tatami work
1枚の畳が出来るまでに畳屋が行う事ってどこからどこまでかご存知でしょうか?
  • 畳屋はイグサの栽培は致しません。(イグサ農家の方が作ります)
  • 畳屋は畳表は作りません。(イグサ農家の方が作ります ※織専業の方もいらっしゃいます)
  • 大多数の畳屋(当店も)は、畳床を作りません。(基本的に畳床屋さんが作ります)
  • 畳屋は畳縁を作りません。(織物屋さんが作ります)

「ん!? 畳屋って何をするの?] と思われる方もいると思います。
実は畳屋はそれらの材料を仕入れ、部屋の寸法に合わせた「新畳」を作ったり、お客様の畳をお預かりし(または、お客様宅で)「表替」や「裏返し」を行います。
「簡単に言ったら材料をくっつけるだけなの?」と思う方がいるかもしれませんね。
でもきちんとした製品(畳)を作るには色々な専門知識や技術・経験が必要となります。逆にきちんとした製品でなければ、現在畳用の機械も充実しているので誰でも少し教われば作る事が出来てしまいます。
ですので、粗悪品であろうと大概のお客様は畳表が綺麗になったというその一点だけに目がいってしまい、納得してしまう方が多いのが現状です。
私自身もこの業界に入る前は普通の畳屋では使わないような粗悪品を見ても、「あーいい匂い」とか「おっ!青い畳だ!」などと何の疑いも抱いておりませんでした。

この場を借りて皆様に知って欲しいのですが、悲しいことに、”いい加減な仕事をする業者さんや職人さんも居る”という事実です。全てのとは言いませんが安価を売りにしている業者や営業歴の長い店、経験年数の長い職人等関係なくいます。
物作りという業界ではどんな職種でも同じですが、作る側の仕事やお客様に対する”姿勢”が大事だと私は思っております。
ベテランの職人さんでも何も考えず仕事に取り組めば成長はありませんし、絶えずアンテナを張って勉強していなければ知識は古いままです。なので「材料をくっつけるだけ?」でも作り手により全く違う製品が出来てしまうのです。
偉そうにこんな事を言っている私も失敗はございますし、お客様にご指摘を受けたこともございます。
プロである以上、言っていい事ではないかもしれませんが、20年以上この仕事に携わってきた中で自分自身が「100点満点 完璧」と思える仕事が出来たのは正直数える程しかございません。そんなに簡単ではなく、それだけ奥深い仕事だと思います。

畳業者の中には「最新式コンピューター内臓機械で仕上がりピッタリ」とか「1日何十枚でも作成可能です」などの広告を拝見しますが、正直私には?です。(スピード重視のお客様には必要なサービスだとは思いますが…)

物作りは作る人がその物にどれだけ真剣に向き合えるかで出来が違ってくると思っております。
畳屋側から見れば毎日の作業ですが、お客様から見れば何年・何十年に一度かの特別な出来事だという事を常に頭において当店は作業に取り組んでまいります。

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